デフォルト回避のために

「日本はデフォルト(債務不履行)せずに財政赤字を減らせますか?」



昨夜の日本テレビ「ワールドビジネスサテライト」の最後のコーナーで視聴者よりこんな質問が投げかけられた。



コメンテーターである熊谷亮丸氏(大和総研チーフエコノミスト)の回答は至極明快。



まず状況は非常に厳しい。
家計に例えると来年度予算は年収423万円しかない人が新たに442万円の借金をしている。これは年収以上である。
負債は7090万円ある。

消費税はまず10%に上げるわけだがこれだけで財政再建できない。消費税だけであれば18%にしなければならない。

10%で止めるのであれば社会保障を年率3、4%削ってそれでやっと財政再建できる。消費税を5%から10%に上げるのは第一歩であり、着実にしなければならない。その後で、社会保障を抜本的に切り込んでいくということがポイントになる。

さもなければ、国際暴落につながっていく可能性があり、最終的にはギリシアのようになっていくかもしれない。 



このブログでも何度も扱ってきたトピックだ。

国家破綻への道
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20101225
解決策としての創造的破壊
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20110221
明日は我が身
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20110616



最近になってようやく新聞だけでなく雑誌やテレビでもリアルに扱われるようになってきた。



とは言え、人々の問題意識が社会を動かすほど熱くなっているとは言い難い。



問題意識、危機感のないところに問題解決は在り得ない。



もっともっと我々一人ひとりの問題意識、危機感を高めていくために何が必要だろう。



国民的議論を高めていくためには何ができるだろう。



あ、そうだ。



WBSの視聴者の一人として私も疑問を投げかければいい。



◇質問です◇
昨日「日本はデフォルトせずに財政赤字を減らせますか?」との質問に「消費税を10%で止めるなら社会保障を年率3、4%削ってやっと財政再建できる。」との回答がありました。その場合、社会保障のどの部分を3、4%削るのが現実的でしょう?



Facebookからシェアしてみた。



回答があるかはどうかはわからないけれど、一市民としてできることをやってみる価値はあるはず。



今日、明日のWBSはチェックを忘れずにしたい。