2年という通過点

ブログを書き始めてから2年が経った。



2010年10月21日から再起動し、その4日後の10月25日から毎日書き続け、今日で丸2年になる。



正直な感想はシンプルな一言に集約される。



楽しかった! と。



自分でも驚くほど苦痛はなく、むしろ知的好奇心が刺激され、毎日に張りと充実感が生まれた(仕事とは別に)。これからも続けていきたいし、続けていくのが当たり前になっている。まるで麻薬のようだ。



毎日何かを書く癖がついたことで、知らず知らずのうちにトピックを探すようになった。それが以前より毎日をより充実させてくれている大きな要因。次に、まだまだ恥ずかしいレベルではあるけれど、感じたこと、ぼんやり思っていること、新しく見聞きした興味深いことを言葉にしていく練習を積み重ねることで物事をよりクリアに考えられるようになったこと。三つ目は書いた内容を読み返す習慣が生まれ、自分の気づきや思考、場合によっては覚悟や宣言を再確認することができるようになったこと。



改めて考えると次々に出てくるけれど、このまま続けていくだけでいいとは思っていない。トピックや構成はワンパターンだし、文章の質は多少はよくなったかもしれないけれど、人に勧められるようなレベルではない。何より面白くない。面白いのは自分だけで、「ダイアリー=日記」の域を出ていない。それは、読者は少しずつ増えているとは言え、そのほとんどがたまたま検索した言葉がブログの中で使われているから辿り着く人とネット漂流者だけという事実が証明している。尤もアクセス数を増やしたいと思っているわけでも、そのための努力をしているわけでもないから当たり前なのかもしれないけれど、まあ、現実は甘くはないというところであろう。



とは言っても、内容とその反応は別にして2年もの間毎日続けられたことには多少の達成感と喜びを感じることも事実。これからも書き続けていきながら、感じるところを追いかけていくその結果として、内容や文章の質が向上し、自分以外の人達にも興味深いと思ってもらえるようになればいいなと思っている。



734回という回数を重ねてきたことで得られた知見や知識は多くはないけれど、2年という時間を積み重ねてきて得られたものは少なくない。



ブログを書くという2年にわたる実験の具体的成果はまだ何も現れてはいない。でも、この先、自分でゴールを決めてブログを書くというスタイルよりも、今まで通り、このまま書き続けていくことが自分をどこへ連れて行くのかを興味深く見守っていきたい。



なぜなら可能性は広がっているという感覚があるから。



2年という通過点を過ぎただけなのだから。



次のマイルストーンは1000回であり、3年だ。