髪を切りに行った。
かねてから「理想の散髪屋さん」と思っている散髪屋さんに行くと若い男性の店員さんが満面の笑みと元気な挨拶で迎えてくれた。
とても感じがよく、丁寧。
笑顔を纏い、大きな声でハキハキしていて好印象。
私もつい笑顔になって散髪が始まった。
しかし、いい感じだったのはものの2、3分で状況は一変した。
何が起こったかと言うと、感じがとてもいい店員さんの技術が未熟だったのだ。
はっきり言うと「下手くそ」。
上部の髪を切る時に髪を引っ張る力が強くて痛いくらいだし、はさみの先が頭を傷つけそうではらはらする。おまけに元気のよい挨拶はよいのだけれど、他のお客様が入ってきた時に耳元で大声を出されてうるさくてかなわない。
言葉遣いや笑顔はあれほど丁寧でいい感じなのに技術が伴わず、あらっぽさが露わ過ぎる。
一言でいうとアンバランス。
最初の印象がよかっただけに落差が激しく、もしかしたら最初の印象がそれほどよくなければこんな気持ちにはならなかったかも。
と言いつつ、不機嫌を続けたわけではないし、ましてやお店や本人を責めたいと思っているわけではない。
これからも同じお店に通うつもりだし、次回同じ店員さんだったら改善に繋がるようなフィードバックをしたいと思っている。
翻って考えてみたい。
自分や家族、自分が所属する組織がアンバランスな状態になっていないか。
アンバランスなことをしてはいないだろうか。
自分を振り返るいい機会になった。