取り返しのつかないこと

 
 
今日は取り返しのつかないことをしようか
 
 
そう言って老人は手元にある納豆を箸でくちゃくちゃ混ぜ合わせ始めた。
 
 
おもむろに横に置いてあるコンピュータの蓋を開け、
 
 
剥き出しになった基盤に混ぜ合わせた納豆をかけ始める。
 
 
そして、老人は頭を抱えてこう叫ぶ。
 
 
「取り返しのつかないことをしてしまったぁ〜!」
 
 
昔読んだ不条理四コマ漫画の話。
 
 
マンガのタイトルも作者も覚えていないけど、強く印象に残っている作品だ。
 
 
昨日のブログでどんな間違いをしても、失敗しても、意思と違うことをしてしまったとしてもやり直せばいい、何度も何度も何度でも・・・そう書いた。(何度も何度も何度でも
 
 
取り返しのつかないことは、この世の中に確かに存在する。
 
 
それでもやり直しをすればいい。
 
 
そう書いたのは我々が思う「取り返しのつかないこと」はこの話とそうは違わないのではないか、と思ったから。
 
 
確かに納豆まみれになったコンピュータは壊れ、使えないかもしれないけれど、それならば新しいコンピュータを買えばいい。
 
 
中に入っているデータを復旧できなくなったとしても、新しいデータを作ればいい。
 
 
新しいデータは、失われたデータとは異なるけれど、それを積み上げていくしかない。
 
 
「昨日」を今日体験することは誰もできないのと同じこと。
 
 
「取り返しのつかないこと」は確かに存在するけれど、
 
 
全てを受け入れ、赦し、乗り越え、前に進んでいけばいい。