電車の中で3歳くらいの男の子が1歳になるかならないかの弟とじゃれあっている。
「赤ちゃん産まれたよ」
「◎☆♪?>÷・〆」
お母さんの膝の上にいる弟が応戦する。
無邪気な笑顔と純真な子どもたちの笑い声が飛び交っている。
それを向かい側に座っている老夫婦が笑みを浮かべながら嬉しそうに眺めている。
子どもたちの高くて細い声が多少大きくても電車の中の空気はなぜか温かい。
都会の一部ではベビーカーを電車に持ち込むことに反対の声が上がるという。
混雑する車内にベビーカーで入るのが迷惑、子どもの泣き声はさらに迷惑・・・ということなのだろうけれど、あまりにも悲し過ぎる。
タイトルの1.42は最新の(2014年)出生率だ。
1.2台だった頃に比べると多少回復しているとは言え、現状維持のためには2.08、成長発展するためにはそれ以上が必要と考えるとまだまだと言わざるを得ない。
子ども手当や保育園の待機児童0化、小児医療の無料化等、国や地方が取り組むべきことは山ほどあるけれど、我々が日々生活しているこの場所が赤ちゃんや子どもたち、さらに妊婦さんやお母さん、お父さんにとって子育てしやすい、したくなる場所でなくては元も子もない。
出生率を1.42から増やしていくために
我々ができることは決して少なくはない。
あ、3歳の男の子が向かいのおじいちゃんの所に行って話しかけ始めた。
おじいさんも笑顔で会話を楽しんでいる。
あれ? 膝に乗る??? そこまで???
あれ?
本物のおじいちゃんおばあちゃんだったみたい(笑)。