月は昇るし陽が沈む

海は広いな大きいな 

月は昇るし陽が沈む


童謡「海」を改めて耳にした。


海が広いということを表すのに「月は昇るし陽が沈む」というのは
なんて完璧な言葉の選択なのだろうと思った。


まずその広さを伝えるのに地球上のものさしではなく、宇宙の観点を
使っている。これ以上大きな尺度は他には考えられない。


次に絵的に美しい。


誰もがその情景を想像できるし、まぶたの裏に焼き付けられた情景は
美しさの象徴の一つと言って差し支えないだろう。


そして言葉、リズム的にも非の打ち所がない。


こども向けの歌や絵本はシンプルなものが多いが、それらは膨大な情報を
整理しつくし、切り詰めつくした結果、世の中に出ていることが多い。


もう一度こども向けのものにリスペクトの気持ち持って、「鑑賞」して
みようではないか。


再発見が少なくないはず。