世界一長い名前


世界一長い名前と言っても落語の「じゅげむ」ではない。



先日のニュースで「世界一長い名前に改名した男! 」が紹介されていた。



ロケットニュース24 - 2011/1/19 22:11

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イギリスのある男性が世界一長い名前に改名し、話題を呼んでいる。彼は、自らの名前を197文字という途方もない長さに変えたのだが、彼の友人たちは誰もその名前で呼んではくれないというのだ。


男性の元々の名前は「Nicholas Usansky(ニコラス・ウザンスキー)」という。実は過去に2回改名しており、1度目にファーストネームを「Barnaby(バーナビー)」に変え、2度目に漫画のキャラからとった「Marmaduke(マーマデューク)」をミドルネームに入れた。しかし納得できず、2年前に父親が亡くなったときに残されたわずかな遺産を使って、最後の改名を決意。かねてから気に入っていた名前を全部入れることにしたのだ。以下が彼の新しい名前である。


「Barnaby Marmaduke Aloysius(アロイシャス) Benjy(ベンジー) Cobweb(コブウェブ) Dartagnan(ダルタニャン) Egbert(エグバート) Felix(フェリックス) Gaspar(ガスパー) Humbert(ハンバート) Ignatius(イグネーシャス) Jayden(ジェイダン) Kasper(カスパー) Leroy(リロイ) Maximilian(マックスミリアン) Neddy(ネディー) Obiajulu(オビアジュルー) Pepin(ペピン) Quilliam(クゥイリアム) Rosencrantz(ローズンクランツ) Sexton(セクストン) Teddy(テディ) Upwood(アップウッド) Vivatma(ヴァイヴェトマ) Wayland(ウェイランド) Xylon(ザイロン) Yardley(ヤードリー) Zachary(ザークリー) Usansky」、である。


ご覧頂けばわかるように、アルファベット順に1つずつ名前を盛り込んだのである。この長い名前、法律的に問題はなく改名は受理されたとのことだ。


しかし残念なことに、彼の友人たちは「馬鹿なことをしたもんだ」と、酷評を浴びせる始末。そればかりか、以前からのあだ名「ニック」と呼ぶそうだ。どう考えても、あまり意味のないことだったように思われるのだが……。

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記事の最後は「あまり意味のないこと」こととして片付けられているが、私はそうは思わない。



普段ニックと呼ばれようが、何と呼ばれようが、本人は至ってまじめに選んだはず。公式文書には本名を書く必要があるだろうし、その都度この長い名前を書く覚悟があったということ。



自分の中にある「どうしてもしなければならないこと」を感じ取り、世間の目を気にすることなく実行に移したのだ。



その勇気を讃えたい。



とは言っても、確かに「ウザい」ことには違いない。



まあ、それも名字が「ウザンスキー」だということを考えると止むを得ないか・・・