減税する政治


名古屋市長に河村たかし氏が再選された。



市長選挙、知事選挙、市議会の解散を問う選挙というトリプル投票で河村氏が完全勝利を得た形になる。



その河村たかし氏の目指すところが「減税する政治」だ。



彼の政治スタイルを批判する声もあるけれど、自らの報酬を削り、議員の報酬をカットすることから始めようとするのは簡単にできることではない。



そして、自らの政治信念を民衆に問い、支援という回答を得た。



再選を決めた時の彼のインタビューを思い出す。



「減税を訴える政治こそが真剣な政治であり、より責任の重い政治だ。」



もう一度真剣に政治とは何か、何をすることが本当に民衆のためになるかを考えた一つの形。



国家破綻への道を驀進中の我が国日本。



その道を引き返す唯一の方法が増税であるかのような錯覚を覚えるほどの昨今の議論。



民主党事業仕分けも効果のほどが定かではない中で、



増税の前にまだまだするべきことがあるだろう、という主張をし、自らを斬ることから再スタートを切る。



その潔さと強さは最近の政治家では見たことがない。



まるで天下国家を語る幕末の志士のようではないか。



21世紀の日本の行方を左右するかもしれない今後の名古屋市政、愛知県政に注目したい。



まさに真剣勝負であり、とてつもなく責任の重い市政が始まる。