福島第1原子力発電所での戦いはいまだ続いている。
放射能という「見えない敵」との戦いだ。
それでも18日から19日にかけて東京消防庁のハイパーレスキューチームが行った3号機の使用済み核燃料の一時貯蔵プールへの放水作業が成功し、恐れられていた最悪の危機からは少なくとも現段階で免れることができた。
震災後の津波による想定外の被害を被った原子力発電所は日本だけではなく世界中を恐怖の坩堝に突き落とすことになった。
誰もがチェルノブイリを思い出し、最悪の事態を想像した。
東京から逃れる人さえいた。
その間も現場の人たちは自らの危険を顧みず「見えない敵」と戦い続けた。
まだ戦いは終結していない。
しかし、
我々はこの「見えない敵」と戦い続けている無名の英雄や救世主たちのことをもっともっと知るべきではないか。
称賛すべきではないか。
日本人の自尊心を回復するために。
日本人の力を結集するために。
この国難に打ち克つために。