震災から二週間以上経つというのにまだ震災の全貌は見えてこない。
津波で町全体が流され、死者数、行方不明者数もまだ確定せず、福島原発の状況も一進一退を続け、風評被害も拡がり続けている状態では止むを得ない・・・
のかもしれないが、全貌がわからないまま行う災害対策や支援活動が果たしてどれだけ効果的なものになっているのだろうか。優先順位はうまくつけられているのだろうか。自然に疑問が湧いてくる。
もちろんこれほどの規模の災害ゆえに全貌がわかるまで何もしないというわけにはいかない。実際、多くの人たちが、様々な組織や団体がすぐに行動を開始している。しかし、肝心の、政府が、災害対策本部が何を、どういう順番で、どのように手を打っていくのかが国民目線で全く見えないと感じるのは私だけであろうか。
まだ混乱の真っ只中にいるとしか考えられない。
それは、
我々は未だ復興への道のりのスタートラインにもつけていない、
ということを意味するのではないか。
いや、
少なくとも、個人レベルではそんなことはないはず。
被災した人たちも、周りで支えようとしている人たちも、茫然自失になった震災後二、三日は別にして被災したその瞬間から復興への道を歩み始めているというのが現実ではないか。
どんなことがあっても、
生きている限りは、
Life goes on.
なのだ。
人生は続いていく。
どんなにつらいことがあったとしても。
どんなに立ち直れないと思うことがあったとしても。
この国難の時に国のリーダーシップが見えないというのはなんと悲しいことであろうか。
しかし、
我々は、現職の首相に全ての責任をなすりつけて済む問題でないことも十分に承知しているはず。
今回幸運にも被災することのなかった有志一人ひとりが、
復興のスタートラインに立っている人たちに、
既に未来へ向かって走り出している勇気あふれる人たちに、
まだショックから立ち直れずスタートラインに並ぶことなんて考えられない人たちに、
できる限りの支援をしていくこと。
それが日本という国の真の復興へのスタートラインだと信じている。