「借りぐらし」という言葉を聞くと、スタジオジブリの「借りぐらしのアリエッティ」がすぐに浮かぶ。
しかし、
「借りぐらし」をしているのはアリエッティたちだけではなく、我々人間も結局のところ地球という場所を「借りぐらし」しているに過ぎない。
自己所有というのは幻想でしかないのだ。
所有という概念は人間同士が勝手に決めた社会的なルールに過ぎず、この世に存在するあらゆるものを真の意味で自分のものとすることは何人たりとてできはしない。
家も車も山も海もこの自分の身体でさえも言わば借り物であり、真の意味でその存在を侵すことはできないのだ。
悲しむ必要もない。
全ては移ろい変わっていく。
借り物と言えるこの身体のレンタル期間もたかが数十年。宇宙の歴史から考えると一瞬の光に過ぎない。
借りぐらしを思う存分楽しめばそれでよい。