「ジブリワールド」を企画する

先週末、兵庫県立美術館で開かれている「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」に行ってきた。













そこで強く感じたことは、「スタジオジブリのテーマパークがあれば素敵だろうな」ということ。



絶対に家族で行くだろうなということ。



何度でも。



そこで勝手に企画を考えてみる。(いきなり?!)



ジブリのテーマパーク(三鷹の森 ジブリ館とは別に)にはこんなアトラクションがあるといい。



風の谷のナウシカ」のナウシカになった気分でメーヴェを操り、腐海の上やオームの脇をすり抜けて飛ぶアトラクション。



天空の城ラピュタ」の「天空の城」をパーク中央部に再現。ディズニーランドのシンデレラ城のイメージ。


 
となりのトトロ」からは猫バスが登場。田んぼや山を駆け巡り、電信柱に停まったり人々の合間をすり抜けたりスリル満点のジェットコースター。



火垂るの墓」は悲しいけれど戦争の悲惨さと愚かさを伝えるためにどうしても外せない一作。大人も学ぶことのできる映像と資料のたくさんつまったパビリオンにしよう。



魔女の宅急便」は誰が何と言ってもホウキに跨って空を飛ぶ乗り物が一番! シドニーをモデルにした街の上空を飛べたらどんなに気持ちのいいことか。



紅の豚」も複葉機に乗って空を駆け巡るアトラクションがいい。他のアトラクションとの違いは単に空を飛ぶだけではなく、敵機を撃ち落とすシューティングの要素が盛り込まれていること。



もののけ姫」の森を再現し、その中を通る川をゆっくりと進むウォーターライド。左右には森の妖精や山犬たち、そしてシシ神様。最後は滝に飲まれて・・・


 
千と千尋の神隠し」は映画の冒頭を再現するのがその世界観を追体験する一番の方法。千尋と同じように不安気にトンネルをくぐり、荒廃したテーマパーク跡を通り抜け、湯屋を目指し、その最上階まで歩いて登るお化け屋敷的なアトラクションが面白い!

 

ハウルの動く城」はやっぱり「動く城」を作りたい。(実際にあれを動かすためには火の悪魔カルシファーの力が要りそうだけれど)魔法の力でドアが開く度に違う場所という仕掛けもワクワクすること間違いなし。



崖の上のポニョ」はやはり海の中を再現したい。たくさんのポニョの兄弟姉妹と一緒にゆっくり動く小さな子供用乗り物がふさわしい。ディズニーランドの白雪姫やピーターパンのようにファンタジー感溢れる雰囲気で海の中から崖の上まで登っていく!



「借りぐらしのアリエッティ」は今回の美術展のものをそのまま使いたい。我々があたかも小人になったような体験ができるアトラクションが王道。人間の大きな手の上や肩に乗って移動することが出来れば尚よし。



最新作の「コクリコ坂から」をはじめ、上で触れなかった作品も様々な形でテーマパークの中に登場させたい。



トトロやたぬきやしゃべる猫たち、カッコいい豚や魔女や動くカカシがパーク内を闊歩する。



レストランも普通の料理以外にジブリ作品にちなんだものを扱うお店があると面白い。例えば、ゲド戦記のテナーの家でハイタカとアレンが食べているスープ、ポニョのハムラーメン、火垂るの墓の舞台になった戦時中の粗末な食事も敢えてメニューに加えたい。(あまり美味しそうではないけれど・・・)



単なる遊園地ではなく、宮崎駿氏をはじめとするスタジオジブリのスタッフの想いやメッセージの伝わるテーマパークにしなければ意味がない。



家族でパークに足を運び、楽しみながらジブリ作品に何度も何度も様々な角度で触れていくうちに、未来の地球環境を予言するナウシカの腐海もののけ姫の自然と人間の対立と共生、アリエッティの大量消費への疑問と所有から共有へとシフトしつつある現代社会ほか、の「深さ」を感じてもらえればこんな嬉しいことはない。



そして、家に戻り、何度も何度も「ジブリがいっぱい」コレクションを観る。



また、ジブリワールドへ足を運ぶ・・・



こんな夢溢れるジブリワールドの候補地も勝手に二箇所挙げてみる。



震災からの復興の象徴として仙台、或いは東北地方の都市のどこか。



もう一つは世界で初めて原子力の恐ろしさを体験し、それでも立ち直った広島だ。



急激なスピードで進む国内の少子高齢化とますます熱気を帯びていくアジアからの見込み観光客を考えるとここでは広島に軍配が上がるような気がする(ポニョのモデルとなったのも広島県福山市の鞆の浦ということもある)が、可能性はこの二箇所以外にも当然開かれている。(様々な自治体からの誘致合戦が繰り広げることも併せて夢見たいものだ)



ジブリ」という名前はサハラ砂漠に吹く熱風(ghibli)から来ているとのこと。(第二次世界大戦中のイタリアの飛行機の名前でもある) 震災後も迷走し続けている日本にジブリワールド建設が大いなる一陣の熱風になることを祈っている。



ジブリワールドができたら一度は行ってみたいという人がもしいれば、このアイデアを拡めていただけるとありがたいです。


長いブログを最後までお読みいただき、ありがとうございました。