ジャック・ダニエル、ロバート・ブラウン、ギネス、ミラー、ハイネケン、サミュエルアダムス・・・
海外のお酒やビールには人の名前が冠せられているものが珍しくない。
その中でも異彩を放っているのが、"Ryoma Sakamoto"という名前の オランダビールだ。
"Ryoma Sakamoto"とは、言わずと知れた幕末の志士、坂本龍馬のこと。
以前に行ったビアホールで偶然出会い、空になったボトルを持ち帰った。
今も家に飾っている。
幕末の志士、坂本龍馬の名前を冠するビールが、オランダという遥か彼方の地で今も 売られているというのは何とも不思議なもの。
オランダの人たちは坂本龍馬が誰なのか、何をした人物なのか、そもそも彼が日本人であるということを知っているのだろうか・・・
それはさほど重要なことではないのかもしれない。(かと言って、肝心のビールがうまかったかどうかも覚えてはいないけれど)
昨日、一昨日とビールについて文章を綴り、3日目になる今日もビールについて語ろうと考えていたところ、緑色の瓶が直ぐに頭に浮かんだ。自然と笑顔がこぼれる。
21世紀に入って12年が経つ。現代はあの幕末と同じくらいの激動の時代。
「世の中の人は何とも云えばいへ、わがなすことは われのみぞ知る」
そう言った坂本龍馬の志と行動は、オランダという国が、世界がしっかりと見ていたということ。
こうして名もなき人にも語り継がれている。ビールも注がれている。
"Ryoma Sakamoto"
を次に飲めるのはいつ、どこであろう。