自然に学ぶ

新たなる技術開発のヒントに「生物模倣」がある。



生物の特性を模倣することでこれまで考えられなかったような発想や効率アップが期待できるのだという。



例えば、「ハスの葉」の表面にある小さな凸凹が汚れが取れやすくしていることをヒントに外壁塗装が開発されたり、「トンボの羽」が微風でも飛行力を保てることに目をつけ、効率のよい風力発電機の開発に繋がったり、一枚一枚異なる色や形をしている「落ち葉」が地面に降り積もった姿が美しいことから新しいデザインのカーペットが生まれたりしているとのこと。



元々はアメリカで生まれた“Ask Nature”という団体が日本で活動を始め、こんな知的で素敵なサイトを開設している。
http://www.asknature.jp/ 



一部抜粋させていただこう。



自然に学ぶ
地球上に生命が誕生したのが38億年前。長い歳月をかけて、動物は多様な環境に適応しながら、独自のライフスタイルを生みだしてきました。植物は尽きることのない太陽エネルギーを使って光合成を行い、バイオマスをつくりだしています。地中では微生物が絶え間なく動植物の死骸を分解し栄養素をつくり続けています。今に伝わる生きもののかたち・パターン・代謝・生存戦略は、38億年かけて創造された地球の知恵そのものです。同じ地球で生きる人間に必要な知恵の源泉です。
私たちはこれまで自然を「資源の宝庫」とみなし、取り出し消費することによって文明を築いてきました。しかし、尽きてしまう資源を開発するのではなく、自然を「知恵の宝庫」と見直し、その知恵と応用の上に築かれる文明こそが求められています。そして今、生命の知恵に学び、私たちの技術、ライフスタイル、社会や企業の生存戦略に生かす取り組みが始まっています。以上



考えてみると我々日本人は常に自然と共に生きてきた。



自然の中に神を見い出し、畏敬の念を持ちつつその恩恵に預かり、感謝し、愉しみながら生活を築いてきた。



日本人がこれまでの長い歴史の中で培ってきた文化と心情を総動員させることができれば、日本を救う、いや世界平和に繋がる新技術の開発も決して夢ではないはず。



もう一度、我々日本人としての原点を見つめ直し、自然に学ぶ謙虚な気持ちを思い出し、未来に向けて努力を積み重ねて成果に結びつけていきたい。



あ、そう言えば、世界を救った(?)日本のヒーロー、仮面ライダーもバッタがモデルだった・・・