ちょんびにゅるにゅる

一冊の本としての価格は安いとは言えないけれど、この本を手にした時の驚きと中身の濃さ、そこから得られるであろう価値を想像するとこれはまさに「感動の一冊」と呼ぶにふさわしい。



頭のいい子を育てるおはなし366―1日1話3分で読める オールカラー

頭のいい子を育てるおはなし366―1日1話3分で読める オールカラー



今日6月4日は谷川俊太郎さんの痛快な詩が二本掲載されている。



そのうち子供たちが大喜びして何度も何度も声に出して読んでいる一本を紹介したい。



わるくち



ぼく なんだいと いったら
あいつ なにがなんだいと いった
ぼく このやろと いったら
あいつ ばかやろと いった



ぼく ぼけなすと いったら
あいつ おたんちんと いった
ぼく どでどでと いったら
あいつ ごびごびと いった
ぼく がちゃらめちゃらと いったら
あいつ ちょんびにゅるにゅると いった



ぼく ござまりでべれけぶんと いったら
あいつ それから? といった



そのつぎ なんといえばいいか
ぼく わからなくなりました
しかたないからへーんと いったら
あいつ ふーんと いった




わるくちがだんだんエスカレートしてきて、意味不明の言葉がどんどん出てくる。



がちゃらめちゃら、ちょんびにゅるにゅる、ござまりでべれけぶん・・・



その音の面白さとリズム感のよさでやたらと耳に残る。



それでも喧嘩につきものの嫌な後味はなぜだか残らない。



大人の喧嘩とは大違いだ。



首相と党内第一派閥の領主との再協議はどうなったのだろう。



その影響が日本国民全員にあると本当にわかってのことなのだろうか。



改めて政治家たちの悪口を言いたくなってきた。