虹が出た!
あれ? よく見ると、二重になっている・・・?
一緒に見た五歳になる娘が呟いた。
「虹って七色じゃないんだ・・・」
我々は「常識として」虹は七色だと「知って」いる。
しかし、世界では必ずしも虹は七色と理解されていないということを思い出した。
アメリカでは六色だったし、ヨーロッパの多くの国では五色だし、中国でも同じらしい。
もちろん、世界中で見える虹に種類があるわけではない。
繊細なグラデーションをどう分けて鑑賞するのかという文化の違いが出てくるのだろう。
自然と共に生きてきた繊細な日本人のよさの一端かもしれない。
それでも、子供の呟きには、ちょっとドキッとさせられた。
まるで裸の王様のようで。