30代半ばに差し掛かる頃から「−7の法則」が適用されるという話を聞いた。
歳の話である。
時代が進み、文化が洗練されてきている証拠と言えば聞こえはよいけれど、人々の興味が見かけや健康というような自分のこと、表面的なことのみに向けられるようになってきたからではないか。或いは精神年齢が、その結果として、退行しているからではないか。実際の年齢よりも自分が持つ印象が7つほど若くなってきているという。
35歳の人なら28歳に、40歳の人なら33歳に、50歳なら43歳、60歳なら53歳という風に。
かく言う自分も例外ではない。
気持ちを若く持つこと自体は悪いことではない。
しかし、
ここでは若さのプラス面だけを見て浮かれている場合ではないことを指摘したい。つまり、−7歳という意識は7年分の経験や学びが昔に比べれば薄い、足りないということの表れではないかということ。危機意識を持たなければならないのではないかということ。
40歳になったら自分の顔に責任を持たなければならない
とはアメリカ合衆国第16代大統領リンカーンの言葉。
日々の経験や学びが自分の貴重な人生の1日分の、それ以上の価値があるものになるように意識し、行動したいものである。