時々行くご飯やさんがある。
お昼にしか行ったことはないけれど、料亭を営んでいる一家から独立したそのお店は小奇麗で美味しい。
今日は「さばの塩焼き」と「おくらとゴーヤの胡麻和え」、それから「ご飯」と「なめこのお味噌汁」を堪能した。
女将は40代前半だろうか。
背が高く綺麗な人。いつも背筋がピンとしていて吹く風は乾いている。愛想はほとんどない。いつもいるパートのおばさんも輪をかけて愛想がない。全くない。
それでもご飯はおかわりがきくし、忙しい時間帯以外はちゃんと目が配られていて絶妙のタイミングでおかわりに来てくれる。
たいした会話はしない。敢えてしない。
「750円です」
「ごちそうさまでした」
その程度。
それでもお互いにわかっているところがあって、お店を出る時に交わす笑顔と一言が心地よい。
その空間が心地よい。
その距離感が心地よい。