四手先を読む

普通の人→Aになったら、Bという対応を取る。



よく出来る人→Aになったら、Bという対応を取る。Bという対応がうまくいかなければ、C案でいく。



かなりよく出来る人→Aになったら、Bという対応を取る。BもCもうまくいかないことを想定してD案を用意しておく。



現実の世界ではかなりよく出来る人も三手先までしか読まないことがほとんどではないか。



それ以上考えること、準備することは現実社会では時間の無駄であることが多いから。



それでも、ここでは敢えて「四手先を読む」ことをおすすめしたい。



それは現実世界におけるリスクマネジメントやよりよい対応、勝てる戦略立案のためだけでなく、思考訓練、想像力を鍛えるという観点から非常に優れている方法だと思うから。



例えば、日常よくあるこんなケースから考えてみよう。



「10月第1週目にある3連休をどうするか?」



A案はキャンプに行く。それが台風や大雨でだめになりそうならB案には屋内で楽しめる交通博物館や水族館に行く。博物館や水族館の混雑、交通渋滞が想定されていれば、近くの川沿いをサイクリング!もし、子供たちの体の調子が悪ければ、家にいても楽しめるディズニーやジブリのDVDを借りるD案まで準備していれば何が起こっても大丈夫なはず。



次は、「恋人の誕生日に喜んでもらえるプレゼントを探り出すには?」



A案はデート中に一緒にいろんなお店を回って反応を確かめる。あまりにも反応が多過ぎるならさりげない会話でポイントを絞ってみる。(B案)相手がそれまでにどんなプレゼントをしたことがあるかを会話の中に混ぜてみる(その人がどういう視点で人にあげるプレゼントを選ぶかをヒントにする)(C案)それもうまくいきそうにない場合のバックアッププランには・・・その人の友人に何がよいかをこっそり聞いてみる。(D案) 本人に直接尋ねてみるというE案はあまりいい案ではない・・・



思考訓練としての題材はそこかしこに溢れている。



例えば・・・



iPhone5に対抗するドコモの四手先
「近いうちに」起こるはずの解散総選挙で勝つための民主党、自民党の四手先
橋下代表の日本維新の会の国政進出四手先
経営難のシャープの取るべき戦略四手先
尖閣諸島竹島問題への政府の対応四手先
原発0宣言への国際的批判に対抗する四手先
WBC日本代表3連覇のための四手先



未来はどうなるのだろう? 明日は何が起こるのだろう? 



ではなく、



何をするのか、何を実現させるのか、



という視点で四手先まで読む訓練をしていきたい。