思考の始点2

昨日のブログでは「思考の始点」と題して、ないものから物事を考えるのか、今あるものから考えるかによって全く思考パターンが変わり、幸せ感が変わると書いた。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20121101



今日も「思考の始点」について異なる視点から考えてみたい。



今日のテーマは「同じか異なるか」。



男と女は同じ人間として考えるのか、或いは男と女は異なる惑星からやってきた異なる人種として考えるのか。
自分の年代と上の年代と下の年代と同じ日本人として考えるのか、或いは異なる時代背景と社会環境で育ってきた異なる人種として考えるのか。
日本人と韓国人、中国人、はたまたアメリカ人やイギリス人、フランス人、ドイツ人・・・同じ人間として考えるのか、或いは文化も歴史も地理的要因も異なる別の人種として考えるのか。



同じ「人種」だけで生活をすることができればこれほど楽なことはない。



しかし、焦点をぐっと絞って個々の関係をよく見てみると同じ日本人、同じ職場、同じ家族、夫婦間、親子間でも物事の感じ方やその認識、理解の仕方は異なっている。



それは当たり前のこと。



だから、人間が二人以上集まった時「同じ」という視点から物事を考えると「違い」ばかりが目につき、その数が増えていくにつれて失望感も増していく。それは幸福度を下げ、関係性に対する希望を失わせる。



逆に、人間が二人以上集まった場所で「異なる」という視点から物事を考えると「共通点」が見つかるたびに新鮮な驚きが生まれ、幸せ感を巻き起こす。「同じ」感が生まれるたびに一体感が強化され、幸福度を上げていく。



どうして○○さんは○○なんだろう?
どうして○○は○○なんだろう?
どうして○○はこうしないんだろう?



そんな思いが自分の中に広がり始めたら、それは気づかぬうちに自分の価値観で人や組織を裁断している可能性が高い。それは意識せずとも他の人や組織が自分と「同じ」価値観で行動しないことに対して不満を持ち始めているサインである可能性が高い。



自分の感じ方に疑問を感じたら、まずは「思考の始点」を確認することをお勧めしたい。