無表情な声

 
 

「無表情な声」

 
 
 
そう感じることがある。
 
 
 
例えば、
 
 
 
留守番電話の声。
 
 
 
かけてくる人全員を対象にしていることで逆に誰にも語りかけておらず、当然声に表情が乗らない。
 
 
 
いらっしゃいませ!
 
 
 
も同じ。
 
 
 
誰彼構わず放たれるウェルカムの言葉は単なる音でしかなく、無表情なことが多い。
 
 
 
相手をきちんと見て、見えない相手の時はちゃんとその人を思い浮かべて声を出す。そうすれば表情のある声になるし、気持ちもちゃんと伝わる。
 
 
 
と、一人もったいない気持ちになる。
 
 
 
ん?  ちょい待てよ。
 
 
 
普通の会話でも話半分に聞いていたり、上の空だったり、気持ちがこもっていなければ、当然の帰結として無表情な声になる。
 
 
 
「あ、今のどうでもいいと思ってるでしょ。」
 
 
 
そう言われてドキッとする。
 
 
 
無表情な声の主は、
 
 
 
他ならぬ自分だったことに気づく・・・(汗)。