幼児化する日本人

「日本人の幼児化」という言葉を先日来使い続けている。



「一言で言えば、日本人が幼児化しているということに集約されるかもしれない。

自分の頭で考え、行動していく。その結果を享受するのは自分。それが成功であっても、失敗であっても。

幼い子供には義務も責任もない代わりに、自分で考え、動く自由も、達成した時の喜びもない。」



これらが「自己責任の溶解」であり、「日本人の幼児化」であり、「失われた20年」の真の原因なのではないか、活気のない社会の真の要因ではないか。



そんな仮説を唱えた。
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20130315



言うまでもなく、幼児に自己責任が問われることはない。



しかし、大人や国家はそうはいかない。



にも拘らず、それを構成している国民の多くが、自己責任を取らず、他人に求めもせず、曖昧さの中で暮らしている。その積み重ねが現在を作っている。



感情が優先され、論理的に考えることをよしとしないから。深く考えることをしないから。



何かが起きた時、感情が先に立ち、その感情の大きさで物事が動いていく。感情に大きな力があることは誰もが知っている。しかし、その感情をコントロールするのが大人であり、社会人であることは個人レベルで考えると誰もが知っている。



にも拘らず、感情的な反応しかできず、感情が冷めると何もかも忘れてしまうのが我が国民の特徴と言えなくはないか。



それが幼児性であり、我々日本人が今抱えている課題のような気がする。



もう、誰かが何かをしてくれるのを待つのはよそう。