見えない荷物

知らず識らずのうちに重い荷物を背負っていることがある。



プレッシャーであったり、責任だったり。



それを自覚できている時はいい。



重い荷物を背負い、運ぶための心の準備と身体の態勢も整えることができるから。



心配なのは、そうでない時。



自分でも気づかぬうちに身体が重くなり、頭を傾げながら足を引きずって歩くことになる。



足取りは重く、表情は険しくなる一方。



ふとしたきっかけで荷物を下ろし、その瞬間に気づく。



どれほど大きく重い荷物を背負っていたかを。



自分で荷物を下ろすことができればいいけれど、重い荷物を背負ったまま倒れてしまうこともある。



そうならないためにも自分の両肩や背中にある荷物を時々は確認したい。