ぼっちの価値

独りぼっち



ぼっち



その価値について考えてみたい。



「お一人さま」とか「独りぼっち」など、独りでいることに焦点を当てた言葉を最近よく耳にする。



生涯未婚率も一部には男性35%、女性27%という数字も出ており、ほぼ3人に1人は生涯独身のままだという。(「人口統計資料集によると50歳まで1度も結婚しない人の割合は2010年に男性20%、女性11%と05年より各4ポイント上昇とのこと。参照
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/mariage/12.html



人類最速のペースで進んでいるこの国の少子高齢化のことを考えると一刻も早く「お一人さま」や「独りぼっち」を減らす対策を取らなければならない。



実際、「婚活」は当たり前の世界になっているし、「街コン」という言葉が生まれたり、先日も政府が若者の婚活支援に乗り出すニュースが流れたばかり。



もちろん結婚するカップルが増えれば産まれる子供も増えるのであろうが、本当の問題は結婚するよりも一人でいる方が楽、「ぼっちの価値」の方が結婚や家庭を作るよりも高いことにあるのではないだろうか。



未婚者が多い理由には、経済的なもの、女性の社会進出、地方の過疎化ほか、様々な理由が複雑に絡み合っている。しかし、結婚することの価値があまり高く評価されていないことが問題の本質と言えないだろうか。



既婚者が直接的に結婚の良さを伝えることは日本人の気質を考えても無理そうだけれど、客観的に公の機関が喧伝したり、アピールすることはできるはず。



また、税制や社会システムにおいて結婚していることのメリットをより大きなものにすることで人々のマインドが変わるような気もする。(そういう点から言うと民主党のこども手当ては決して悪いアイデアではない)



問題が少子化なのであれば、結婚という形にこだわらずとも婚外子やそれ以外のカップルの形を認めてもよいはず。メキシコでは「期限付き結婚」なるものもあるという。



未曾有の少子化高齢化が進んでいるこの国日本。



未曾有の問題に立ち向かうためにはこれまで誰も試したことのない施策で立ち向かわなければ到底勝ち目はない。



「独りぼっち」から生まれた「ぼっち」が放つ哀愁が社会全体に充満してしまう前に何とかしなければならない。



こうなる前に。



ほんの始まり
http://d.hatena.ne.jp/norio373/20120420