耳タコばなし

 
あの人はどうして同じ話ばかりするのだろう。
 
 
そう思っていた上司がいた。
 
 
ボケているわけではないことはわかっていた。
 
 
であるならば、何度も何度も同じ話を、確かに角度は変えていることはあるけれど、本質的なメッセージは変わらない話をなぜ繰り返すのか、何とはなしにそう感じ続けていた。
 
 
耳にタコができそうなほど同じ話をする理由はそれを定着させたいから。
 
 
ふと、そんな答えが舞い降りてきた。 
 
 
一度聞いて理解し、行動に移せる人はほんの一握り。自分も含めて何度も何度も何度も同じ話を耳にしてこそやっと理解し、動けるようになる。習慣になる。
 
 
逆に一回聞いたただけでけで動ける人は、理解が薄く、行動も軽く、続かないこともあるだろう。
 
 
耳にタコができるまで言い続けるのはそのメッセージがことのほか大事なことだから。
 
 
やっとわかった。
 
 
これからは私が耳タコばなしをする番だ(あ、もうそう思われたりして・・・汗)