司馬遼太郎のどの小説だったかは記憶が定かではないけれど、
「くだらない」の語源が書かれてあったことを今も時々思い出す。
「くだらない」とは言うまでもなくダメなもの、価値のないものを意味する。
「くだる」ものは逆によいもの、質の高いもの、価値あるもの。
今では東京に行く時は「上り」であり、東京から離れる時は「下り」(くだり)。
でも、つい150年ほど前までは京都が「政」(まつりごと)の中心であり、「上方」(かみがた)は「天下の台所」と呼ばれた大阪だった。(今でも「上方漫才」とは大阪の漫才のこと)
そんな京都や大阪から江戸へ「下る」(くだる)ものはよいもの、質の高いもの、価値のあるもの。逆に江戸から京都や大阪へいくものは「下らない」(くだらない)もの。
そこから来たらしい。
関西発信のこの話。
どこへ向かうかはわからないけれど、
しばしの間「くだらない話」にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。