驚いた。
たまたま乗ったエレベーターに自動販売機のドリンク補充の担当者と一緒になり、何気ない会話を始めた。
「すごい量ですね。これって補充して余った分は持って帰るんですか?」
「いやいや、これ全部補充分なんですよ」
「えー、こんなにたくさん1台の自動販売機に入るんですか?」
「そーなんです。結構入りますよね。皆さん驚かれます」
「えー、ちなみに1ヶ月でどれくらい売れるんですか?」
「1000本近くになりますよ」
「えー、すごい! 1台で? それって普通なんですか?」
「いや、ここは特によく出ますね」
そのビルは120~130人ほどが働いていて、1ヶ月の稼働日が20、21日。とすると1日あたりざっくり50本売れる勘定になり、2人に1人が1日1本買っていることになる。
売上自体は1ヶ月あたり13、4万だろうけれど、人通りの多い街中や不特定多数が使う場所でもないだけにこの販売数には驚かされた。
ちょっとしたビジネスマインドが刺激される。もう少し考えてみたい。
中にはほとんど買わない人もいるに違いない。
それを考えると買わない人に買ってもらう工夫をしたくなるけれど、恐らく1日3、4本買うヘヴィユーザーの購入意欲を高める施策の方が売上を伸ばすには得策ではないか。
データを取って、売れ筋商品の列を増やす、売れ筋ではない商品は早めに交換、それをこの1台ですると共に販売網の中でより売れる自販機の商品交換、補充の頻度を高める、ユーザーの声を聞く(備え付けのアンケート等)等が数字を伸ばすのに有効ではないか・・・
商品補充をしている担当者と楽しい会話をしながらそんな考えが頭をぐるぐると廻っていた。
ちょっとした「洒落た会話を創る」ことができたかも。(2014-12-10 - おもしろきこともなき世をおもしろく)