上滑りの知識

 
おかしな夢を見た。
 
 
ひょんなことから筆者が衆議院議員に立候補し、あれよあれよの間に当選し、記者会見で抱負を述べる夢。
 
 
「この度は、皆様から多大なる声援とご協力を賜り、誠にありがとうございました。微力ながら地域の皆様一人ひとりのために一所懸命頑張ります。」
 
 
とかなんとか通り一遍のことを口にしながら、自分が地域のこと、政治のこと、社会問題、地域の課題についていかに何も知らないかが頭の中でぐるぐる回転していた。
 
 
その後、夢の中で選挙を一緒に戦った同志と話したり、今の職場をどうするか、収入がどうなるかなど現実的なことも頭をよぎった。
 
 
政治家になりたいなんて今まで思ったことは一度もないし、現実の政治家に夢を抱いたこともない。民主党政権運営には愛想を尽かしたし、例の兵庫県議会の号泣議員以来嫌悪感さえ感じているほど。それでも自分の気づかないところで願望があるのかもしれないし、もしかすると単に録画していた大河ドラマ「花燃ゆ」を昨夜見てこの国を護らねば!という気持ちが共鳴したからかもしれない。
 
 
何れにせよ今回の夢で痛烈に感じたのは、普段のニュースや新聞、雑誌、ネットや本から得ていたと思っていた情報が自分のものにはなっていなかったという残念感。
 
 
見たり聞いたり読んだりすることの重要性を否定するわけではないけれど、書いたり、話したりする「アウトプット」がなければ、真の意味で自分の知識や知恵にはなり得ない。
 
 
為政者としてはもちろんだが、どんな仕事でも如何なる立場でも上滑りの知識ではいざという時に全く役に立たない。
 
 
政治家になったのはあくまで夢の話だけれど、現実の世界でも同じようにならないよう精進しなければならない。