昨日のブログで「自分の立ち位置で戦う」ことの大切さを書いた。
その最後にパリ郊外で行われている全仏オープンテニスの準々決勝(錦織VSツォング)についてコメントした。
その死闘から目を話せず、結局試合終了まで見届けることに・・・(午前3時を回っていた・・・眠い・・・)
第1、2セットはツォング選手の動きがよかったことに加え、錦織選手にミスが続き、このままあっという間に終わってしまうのではないかと心配したけれど、場内の看板が落ちるというトラブルで試合が一時中断した後は自分を取り戻し、本来の素晴らしい動きでゲームも観客席も制圧していた。
このままいけると思ったけれど、ファイナルセットではツォング選手の強烈なサーブ(222km!)が決まったり、プレッシャーのかかるシーンで見事なリターンショットが決まったりとツォング選手の意地が爆発し、錦織選手の全仏オープン2015は終わった。
一つ挙げたいのは、
フランス人のツォング選手にとっては「ホームゲーム」だったこと。温かい声援と拍手が大きなバックアップになったことは間違いない。
逆に、錦織選手にとっては「アウェー」のゲーム。
と言っても、それは言い訳にしかならないし、何のなぐさめにもならない。
「アウェー」の試合でも勝てる力を身につけなければ世界四大大会での優勝など夢のまた夢。
実際、錦織選手が圧倒していた第3、4セットでは観客たちも静かになり、ツォング選手と同じように制圧されていたのだから。
要は、アウェーでも勝てる力を身につけること。
アウェーでも自分の本来の力を発揮できる方法を持つこと。
それが「自分の立ち位置で戦う」であり、
必要なことはただ1つ。
集中すること。
試合に、相手に、ボールに集中することで周りの雑音を消す。
「しん!」とした絶対空間の中で戦う。
次回の錦織選手の試合も
明日の我々の仕事も。