自分忘れの旅 - おもしろきこともなき世をおもしろく

敬愛する浜田省吾の新しいアルバムが１０年振りに発売された。

今回も期待に違わぬ名曲がたくさん生まれた中で最初に心を捕えたのがタイトル曲。

明るいポップ調の曲だけれど、歌詞で謳われている内容は濃い、深い、凄い。

その中でも一番心に突き刺さったのがこの部分。

「成し遂げたことより　今をどう生きるかって考えてる」

ロックシンガー浜田省吾が「成し遂げたこと」は偉大だ。

日本のロック界だけでなく、音楽史にも巨大な功績を残した。残している。

しかし、それも彼にとっては風のようなもの。過去を振り返るのではなく、あくまで今をどう生きるかを考えている。

なんてかっこいいんだろう。

なんて大きいのだろう。

小人の筆者は常にガラスの自信を膨らませようと小さな成功を「成し遂げたこと」としていつも意識しようとしているのに・・・

この１年、人生の中でも最も多く旅行に出掛けている。この週末も北近畿を攻めてきたばかり。

「自分探しの旅」ではないけれど、浜田省吾が歌うように「自分忘れの旅」と言えれば、なんて格好いいだろう。

自分がこれまでの人生でしてきたことにしがみつくのではなく、

今をどう生きるかを考えるために、

自分を忘れるために、

また旅に出よう。

未来のために、

今を生きるために。