楽なことの対価


楽なこと、楽しいことをよしとする風潮がある。


礼讃する風潮がある。


しんどいこと、大変なことは避けられるべきで、過度な苦労は忌み嫌われさえする。


ブラック企業と呼ばれる一部企業の従業員の不当な扱いは問題外とは言え、何かを成そうとしたり、群を抜く結果を求めるならば人一倍の努力が必要。その分心も身体もしんどいことは当たり前。


そう。


しんどいこと、面倒なこと、骨折ること、困難の中にこそ真の楽しさがあり、成長があるのだ。


女子サッカー日本代表なでしこジャパンは惜しくもワールドカップ2連覇は逃したものの彼女らの健闘は日本中から喝采を浴びた。


それはあくまで陽のあたる場所でのこと。


彼女らの日頃の努力や大変さは報道されない(されても限定的)し、誰も興味がない。


楽なことには楽な努力しか裏側にはない。


楽しい結果には楽しい、楽な背景しかないことを覚えておきたい。