鏡としての世界


やまやという全国チェーンの酒屋さんで買い物をした。


レジの店員さんがとっても丁寧な対応で気持ちよかった。


少し行き過ぎかなという程の丁寧さだったけれど、不思議なのは自分まで驚くほど丁寧な言葉遣いでお礼を言っていたこと。


まるで鏡だ。


そう思った。


と言うのも、その前のお店では素っ気ない、むしろつっけんどんな態度でレジで支払いをしたばっかりだったから。


心の中でそれくらいが普通だと思っていたのも相手の対応を無意識のうちに測り、相応するレベルで返していたから。


やまやの丁寧な店員さんは恐らく他の人よりもお客さんからトラブルを持ち掛けられる回数が少ないのではないか。本人の仕事の満足度や充実度も他の人よりも高いのではないか。


自分の周りにいる人々は、ある意味、自分の鏡。それは社会全体にも言えること。


自分の心がこの世界に映る。


自分が与えたものが自分に返ってくる。


もし、その仮説が正しいのであれば、自分が取るべき態度は自ずと決まってくる。


鏡としての世界の生き方も。