チャンスの種

 
一昨日(2015年11月24日)の日本経済新聞のコラム「春秋」が示唆に富んでいる。
 

オランダは小国だが、農産物の輸出では世界2位の大国だ。トマト、キュウリやカラーピーマンとも呼ばれるパプリカなどのハウス栽培に強い。IT(情報技術)で温度や作物の生育状況を管理し、年間を通じて安定した収穫量が見込める。生産性の高さに定評がある。

▼その農業大国に学んだのが韓国だ。20年ほど前にオランダから、ITを活用した施設栽培の技術を取り入れた。パプリカの日本への輸出量をみると、2014年は7割を韓国産が占め、2割のオランダ産を大きく上回る。韓国も「師匠」の国と同様、国土が狭く国内市場は限られる。農業に輸出産業としての期待がかかる。

▼いつ、どこで栽培されたかがわかるなど技術が進み、世界では農業の競争が激しい。日本はどう戦っていけるだろう。環太平洋経済連携協定(TPP)合意で自民党がまとめた農業対策は農家の保護策が目立ち、貿易自由化をテコに輸出を伸ばす「攻め」の対策は具体化を先送りした。世界の動きが見えているか、心配だ。

▼オランダがハイテク農業に力を入れ始めたきっかけは1986年、スペインやポルトガル欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)に加盟したことだ。安価なトマトが国内に大量に流入し、これに対抗するため農家の生産性向上にカジを切った。「守り」に入るのでなく攻めて活路を開く。日本への示唆に富む。

 

以前にもこのトピックをブログで扱った。(勝手な天井

 

何事も限界を決めるのは自分だ。

 

どんなピンチになってもそれをチャンスと捉えられれば可能性は無限。(空が限界?

 

難しい、困った、どうしよう?、つらい、ふぅ(ためいき)・・・

 

もしそんな状態になっていたらそれはチャンスの種が山ほどある証拠。

 

個人も会社も地方も国も全く同じ。

 

勉強も仕事も人材不足もシャッター通りもTPPも。

 

ITを駆使して「チャンスの種」をどんどん育てていけばよい。

 

世界中にどんどん輸出していけるように。