正射必中



バレンタインデーは終わったばかりだけれど、チョコレートの世界的なブランド、ゴディバジャパンの売上げが急激に伸びているという。


2010年に133億円だったのが2015年には282億円に倍増しているのだ。


その立役者は2010年から社長を務めているシュシャン社長。


ラコステ、モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンの社長を歴任してきたビジネスのプロがゴディバで取り組んだのが「和×洋」。就任以来抹茶のクッキーやビスケットなど、日本独自の商品開発に力を入れてきており、今年のバレンタインチョコレートの一品にも奄美大島の黒蜜が掛け合わされていて大変好評だったとのこと。


そのシュシャン社長は日本語がペラペラ。弓道歴は30年におよび、錬士五段の腕前なのだという。もともと日本に来たきっかけが弓道の精神に感銘を受けたからだとか。


その考えは経営にも活かされている。


売上げは目的ではなく、結果である。


弓道と同じようにビジネスでも利益や売上げという的を射抜きたいが、これに気を取られると当たらない。


的を射ることに意識を向けるのではなく、矢を放つための一つひとつの動作、姿勢を正しくすることが肝心。そうすれば必ず当たる。


まさに「正射必中」。


正しく射れば必ず当たる


シンプルながらビジネスの要諦をついた奥深い言葉だ。


正しいことを正しくすれば、


当てるのではなく、当たるのだ。


自分の仕事の仕方を改めて見直したいと思った。