筏を捨てる

 

私(ブッダ)の言葉にすら依存しない

 

君が川を渡るために筏をつくって、

川を渡ったあとでこう考えたとしてみよう。

「この筏はとても役に立ったから捨てずに背負って歩いてゆこうと。

そんなお荷物をかかえ込んでしまっては、

重たくて重たくて、まともに歩けはしなくなる。

それが君の業績であれ学歴であれ職歴であれ、この筏と同じこと。

私の言葉も教えも心理すらもまた、

この筏のようなものにすぎないのだから、

君が私の教えを使い終わったなら、惜しむことなく捨て去るように。

 

中部経典「蛇喩経」

 

 

超訳 ブッダの言葉

超訳 ブッダの言葉

 

 

 

これまで何度か引用してきたブッダの言葉。

 

 

君という集合体

空という自由

 

 

それらの言葉も役に立った後は捨てればいい。

 

 

その潔さに身震いするほどの高潔さと清々しさを感じるのは私だけだろうか。