いただきマウス


「いただきマウスチューチューとか言った?」


は、我が家の奇行の一つ。


単に食事前の「いただきます」を言ったかどうかの確認なのだが、いつの頃からか、なぜだか、そんな風に尋ねるようになった。


「言ったよ」


子どもたちからはそう返ってくることが多いけれど、まだの時には、これまたなぜか、いつから始まったか記憶にないけれど、


いただきまスイス
いただきまスリランカ
いただきスーダン


とか、


いただきマラッカ海峡とか、いただきマダガスカルとか、いただキリバスとか、長いのになると、いただきまスリジャヤワルダナプラコッテとか(スリランカの首都!)、


逆に一番短いのは、イタリア(もう何言ってるかわからないけど)!


なんて世界中の地名がくっついてくるようになった。


楽しい食卓も世界地図を見ながら夢が広がるのもいいけれど、


料理してくれた人へ、食べ物を育ててくれた人へ、そして、何より命を捧げてくれた生き物に感謝の気持ちを忘れてはならない。


彼らの命を「いただく」のだから。