活丼

 
 
筆者にとって「ザ・かつ丼」と言えば、神戸の吉兵衛(よしべえ)おいて他にない。
 
 
最近はなかなか三宮センター街に足を運ぶ機会がなく、食べたいなぁと思いつつもご無沙汰していた。
 
 
そんなある日のこと。ドライブ中にこんなお店を発見した。
 
 
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え、え?
 
 
我が目を疑った。
 
 
と言うのも、行列ができるかつ丼店の名物ひげ店長から他店舗展開はしない、そのこだわりを聞いたことがあったから。
 
 
世代交代をしたことは知っていたし、時代も環境もすっかり変わってしまって昔の常識やこだわりは何の意味も持たないことはわかっていたけれど、半信半疑で車を停め、中に入る。
 
 
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お昼前なだけに空いている。
 
 
お店はまだできたばかりで何もかも新しい感満載だったけれど、調理場が見える作り、マスターのかつを揚げる仕草、かつを切るサクサクという音、玉子でとじる手つき、確かに吉兵衛だ。
 
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味も黄色いたくあんも懐かしさを十分に感じさせてくれる。
 
 
まだ免許皆伝まではいってない気はするけど、ここは確かにの吉兵衛だだ。
 
 
食べ終わってからお店を出ようとすると出口にこんなものを見つけた。
 
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魂は確実に受け継がれ、そして広がっている。
 
 
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また「活丼」を食べに来よう。