敏感と鈍感の間

 

業種、仕事内容を問わず心の病を患う人が増えている。

 

心の病には様々な種類と重症度があるけれど、心が敏感な人ほど罹りやすい、と言っていい。

 

心が敏感な人は、他人の心の動きに敏感で、優しさや思いやりに溢れ、共感力が強い人が多い。その分、他人の苦しみにも敏感で我がことのように感じ、苦しみも共有しやすい。また、否定的なこと、怒りや不安に対しても普通の人以上に反応してしまう。痛みの感度も高い。


逆に、鈍感な人は、他人の心のひだを理解せず、時にKY(空気の読めない人)と言われ、気がつかない、気の利かない人というレッテルを貼られがち。その分、他人の苦しみや悪意に気づくことなく、涼しい顔で平然としていられる。時に、「天然」と呼ばれ、周りからいじられ、愛される。こともある。


社会においては、

 

敏感さが求められる時と鈍感さが求められる時がある。


敏感さが必要な仕事と鈍感さが大事な状況がある。


どちらかがいいとか、どちらが劣っているということではない。

 

我々は常に敏感と鈍感の間を生きている。