爪痕を残す

 

昨日のブログの最後に「爪痕を残す」という表現を使った。(空想上の大火傷

 

というのも最近の流行なのか、テレビやネットで「爪痕を残す」「爪痕を残したい」という言葉をよく耳にするから。

 

どうしても違和感が拭えない。

 

恐らく、本来は「災害が彼の地に爪痕を残すことになった」「犯罪が彼女の心に爪痕を残した」等、ネガティブな使われ方をするはずなのに「自分の印象を残す」や「存在感を高める」というようなポジティブな意味合いで使われることが多いから。

 

競争の厳しい世界、例えばスポーツやテレビの世界では「記録」が大事なことに加えてどれだけ人の「記憶」に残れるかが死活問題だ。自分が誰かの印象に残るように敢えて間違った使い方をする。そのインパクトの強さや違和感が多くの人の心に「爪痕を残した」結果、流行り言葉になっているのだろう。

 

それを使った筆者も同罪であり、デモに並ぶ人々の一員と言える。

 

そのデモ(間違った表現を正そうとする?)をより多くの人の心に留まるように、印象に残すように敢えて間違った使い方をする・・・

 

それが誰かの心に爪痕を残せるのであれば、結果オーライとは言えないだろうか??

 

もう何が正しいのか訳がわからなくなってきた・・・