流行というのは、
スポットライトを順に照らしていく行為ではないか。
そんなことが頭を過ぎった。
「今年の流行色は?」
世界のどこかに仕掛け人がいて、世界を掌に乗せて自由自在に動かそうとするのではなく、
誰か特定の人が意図的に流行らそうとして流行が作られるのではなく、
個々人が自分らしさを貫くことで、その潔さやかっこよさに注目する誰か、世間と言っていいかもしれない、がスポットライトを順に照らしていく。
それが「流行の正体」ではないか。
そんな想いがどこからともなく舞い降りてきた。
スポットライトの順番が回ってきたのかもしれない。