日本シリーズ2016 第1戦は広島カープが日本ハムファイターズを5対1で制した。
25年振りのリーグ優勝を飾った広島カープはペナントレースで「神がかり」の強さを発揮。いつ誰が言い始めたのか「神ってる」が流行り言葉になっている。
個人的には大袈裟だと思うし、敬虔なクリスチャンでも真面目なブディストでもないけれど、「神」という言葉を軽く使うことには違和感があった。あくまで言葉遊び自体だとしても。
それでもこうして冗談めかして使っているうちにいつの間にか違和感は蒸発し、今日のスリル溢れるゲーム展開の其処彼処に本当に野球の神様が宿っているのではないかと感じられた。
日本最速165キロの大谷翔平投手から足を絡めた1点目は見事だったし、松山とエルドレッドの1回2本のホームランは興奮もの。
広島先発のジョンソン投手の好投は素晴らしかったけれど、ヒット数は広島7本、日本ハム10本で5対1というのは、「それが野球」と言われればそれまでだけれど、やっぱり「神ってる」。
圧巻は8回表の日本ハムの攻撃でツーアウト1塁2塁から上がった大飛球がセンターの丸選手のグラブに吸い込まれたこと。抜かれていたら走者一掃の3ベースヒットは間違いなく、ゲームの流れは確実に変わっていた。
人知の及ぶところではないけれど、時に神懸かりのような力を得るときはある。
そういう時は素直に背中を押す風をいっぱいに受けて、全力で走っていけばいい。
神ってる広島カープの躍進を見守りたい。
いつかその見えない力にあやかりたいと思いながら。(あ、そんな下心があったらダメかな?!(^_^;))