もしかしたら間に合うかも!
そう思った瞬間走り出していた。
乗り換え時間のあまりの短さに間に合わないと踏んでいた電車に一縷の希望を掛けて構内を走り抜ける。
同じように急いでいる人たちが鎖のように連なり、電車のドアにするすると吸い込まれていく。定刻を数秒過ぎてもギリギリ間に合った。
「駆け込み乗車はたいへん危険ですのでおやめください」
そのアナウンスが今回流れることはなかったけれど、駆け込み乗車が危険なことに違いはないし、勧められることではない。
それでも敢えて書いたのは、普段から何気なく諦めていることも見方によってはチャンスがあると思ったから。
走ったらギリギリ間に合ったように一見無理だと思えることも必死に頑張れば何とかなることも少なくないのではないか。
諦めたらその瞬間全てが終わる。
車窓から飛び去っていく景色を眺めながらリスクを冒してでもチャレンジする価値に想いを巡らせた。
http://video.search.yahoo.co.jp/search?p=ミッドナイトブルートレイン&tid=f7012abf345532314c655bb2639c8632&ei=UTF-8&rkf=2&dd=1
走り続けることだけが生きることだと迷わずに答えたい。
Evening Express Trainにて。