「どうして勉強するか知ってる?」
「・・・」
子どもたちにそう尋ねると沈黙の時間が流れた。
「勉強すると見えないものが見えるようになるんだよ」
「???」
「例えば、算数や数学の勉強をしたら同時に起こる問題を解く方法が見えるようになるし、社会(地理)の勉強をしたら地図が頭の中に浮かぶようになるし、国語が得意になったら目には見えないモノ、例えば季節や好きという気持ちを言葉に表すことで見えるようになるんだよ」
そんな説明をするとハッキリと理解したわけではなくとも何となくわかった気にはなったみたい。
他の誰かが言ったことを鵜呑みしたまま取り組むよりも自分が納得して、自らの頭を使って取り組む方がいい。
勉強する理由
改めて考えたら大人になった今も勉強することで見えないモノが見えるようになるのは紛れもない事実。
まだまだ見えないモノがある。
もっともっと勉強したい、学びたい。
そうすることで子どもたちへの話も少しは説得力を持つようになるのだから。