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明る過ぎる世界

 

今の世界は明る過ぎるのかもしれない。

 

そんな風に感じることがある。

 

と言っても、LEDや街灯、ネオンの話ではなく、インターネットの普及により情報化社会が加速度的に進み、世界の隅々にまで、あらゆる話題にまで情報(=光=明るさ)が行き渡るようになったから。

 

ほんの数十年前まで、我々は真っ暗闇の中を歩むように生きていた。

 

勉強したり、経験を通じたり、自ら学ぶことでのみ知識や知恵が獲得でき、その小さな行燈のような明かりを頼りに細々と生きていた。

 

世界は暗いのが当たり前で暗いからこそ見えないもの、隠されていたものがあり、だからこそ気楽だった。

 

物事を多少知らずとも、出来なくとも、世界は暗く、見えず、わからないことが普通だったから。

 

そんな世界はある意味、寛容な世界であり、優しい世界でもあった。

 

情報化社会が加速度的に進んでいる現代社会は情報という光が世界中に、身の回りの隅々にまで光が届いていて、隠れる場所がない。

 

知っていること、出来ることが当たり前になり、誰もがそれを期待する。

 

煌々と光が照らされた明る過ぎる世界は不寛容な世界になりつつある。

 

それがあくまで一過程であることを祈りたい。