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味わう舌を立てる

 

「味わう舌を立てる」というのは聞きなれない表現に違いない。

 

と言うのも、昨日のブログの続きを書きたいと思って思い浮かんだ造語だから。

 

正確に言うと続編よりプレリュードの方がぴったりくる。娘が夕食のカキ鍋のスープが辛いと言っていたことをきっかけに味覚や聴覚について考えたいと思ったのがその理由。

 

最近流行りの袋詰めの鍋スープ。驚くほどの種類の中、夕食に選ばれたのはカキ鍋。牡蠣の入ってないカキ鍋もどうかとは思ったものの子どもたちのことを考えるとそれも良しかと思っていたらその醤油味が辛過ぎて食べられないと文句が出た。子どもをたしなめながらもその味に慣れてしまっている自分の方が間違っているのではないか。そんな思いが過った。

 

知らず識らずのうちに濃い味になっている。

 

濃い味が美味しいと感じるのは他の事をしながらでも舌が拾いやすく、脳が認識しやすいから。

 

特に注意を払わずとも味わえるのは濃い味や特徴のある味、或いは不協和音的な不味い味。

 

そんな濃い味に慣れてしまうと舌が鈍感になって本来の素材の良さや新鮮さ、微妙な自然の味付けがわからなくなってしまう。舌が退化し、味覚が麻痺してしまう。

 

そうなってしまう前にもう一度「聞き耳を立てる」ように「味わう舌を立てる」必要があるように思った。

 

まずは食べるものに、飲むものに、口にするものに集中すること。

 

丁寧に味わうこと。

 

味わう舌を立ててみよう。