逆転勝訴の虚しさ

 

軍事裁判の法廷に立っていた。

 

二人の冤罪被告の潔白を証明する弁護士の一人として。

 

昨日見た夢の話である。

 

無罪を勝ち取るために必死に弁護をするものの有能な調査員から得た極秘情報は酷いものだった。

 

軍はある深刻な間違いを犯し、その過ちを覆い隠すためにスケープゴートを必要としていた。二人を有罪にするためには手段を選ばないという情報まで届いていた。

 

それでも裁判は進行し、最終弁論を終えた今、判決を待っている。

 

"Not guilty!"(無罪)

 

予想外の喜ばしい結果に思わず被告の二人と抱擁を交わす。

 

法廷を後にして逆転勝利を祝う会の直前、優秀な調査員から追加連絡が入った。

 

それによると今回の逆転勝訴は弁護の勝利によるものではなく、軍よりも更に上の、大きな組織から圧力がかかったからだという。

 

より大きな組織がより邪悪な所業を隠すために二人を自由にしたという。

 

逆転勝訴に虚しさを感じつつ目が覚めた。

 

何を暗示しているのだろう?

 

トランプ大統領就任による不安定な世界や北朝鮮の核ミサイル発射の問題や金正男氏の暗殺・・・

 

世界は混迷を極め、それが何かより大きな、より邪悪な力の表れでなければいいなと感じている。

 

アメリカ法廷ドラマ"The good wife"の単なる見過ぎであればいいのになぁ、と。