今日は先日のブログ「無限の世界」の続きの話をしたい。いわばパラレルワールドで分かれたもう一つの話。
そこで書いた内容はおよそこんなところ。
一人ひとりの人間が絵を描いたり、音楽を奏でたり、物語を創ったりする毎に世界が再構築され、そこには無限の世界が拡がる。それをSFの世界では「パラレルワールド」と呼び、少しずつ異なる世界がこの宇宙のどこかに(並行的に)無限に存在するという。
人間が絵を描いたり、音楽を奏でたり、物語を創ったりすることで生まれる世界があることは間違いない。
と同時に、多くの人から評価される作品は、"work of art"(芸術作品)と呼ばれ、それ自体が愛され、価値が生まれる。
そこで思ったのは、芸術作品が芸術作品足らしめるものは何なのだろう?ということ。
一枚の絵画を見て、それが素晴らしいと感じる人がいれば、全く感じない人もいる。
ある音楽を聴いて、それが素晴らしいと感じる人がいれば、全く感じない人もいる。
一冊の小説を読んで、それが素晴らしいと感じる人がいれば、全く感じない人もいる。
多くの人が評価するかどうかが芸術作品としての定義ということなのだろうけれど、なら、多くの人が認める価値=素晴らしさ=芸術とは一体何なのだろう?
絵画や音楽、物語という作品が創造される度に新しい世界が構築される。
そこに異なる世界が作られるかどうか、その世界観が豊かかどうか、そこにある見えない世界を人々が感じられるかどうか。
それが芸術作品として評価され、価値が生まれ、資産や人類の宝とされる基準なのではないだろうか。
であるならば、芸術作品は新しい世界へのドアのような役割も担っている。
そんな気がした。