真夜中のタクシーのテーマ

 

仕事で時々タクシーに乗る機会がある。

 

地方で乗る時には運転手さんに話し掛けることが多いのだけれど、ふと浜田省吾の"Theme of midnight cab"という曲を思い出した。

哀愁漂うインストロメンタルに作者が乗り合わせたであろうタクシーの運転手が自分の想いを独り言のように、お客さん相手に語り出す。

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自分なりに訳を当ててみよう。

友人の葬式に行ったんだ。16歳からの友達でもう随分になる。何十年と会ってなかった顔も見つけたけれどみんな年老いていた。もちろん俺も。不思議なのはこの男のことを40年以上も知っていたのに彼の死を悲しく感じないんだ。いや、悲しくないと言えば嘘になる。いい奴だったし、でも結局のところ人はみんな独りで死んでいくんだ。そういうもの。心が痛んだのはあいつの奥さんや子どもたちを見たときだった。彼らはまだ若いし、なんて声をかければいいのかわからなかった。死というのは残された人たちだけに意味があるもの。だんな、家族はいるのかい?
思うんだが、家族のいない奴が死ぬというのは、そいつは本当の意味で生きてはいなかったのではないか。本当には存在しなかったと言えるのではないか、と。逆に、生きるというのは生きている者のためにある。なぜなら世界はここにあって今こうして俺が生きていて、運転しているのだから。

 

夜は更けていく・・・

 

浜田省吾

 

https://m.youtube.com/watch?v=Jx6de94nptg