言葉にする価値

 

昨日のブログで「一人ひとりは違う」という改めて考えれば当たり前のことを理解するためにイギリスの幼児教育で行われているゲームを紹介した。(振り出しに戻る)

実は、その最後の部分、最も大切な一言を昨日は敢えて書かなかった。

その結論はこうだ。

「そんな一人ひとり違う人とわかり合うためにはきちんと言葉にすることが大切なのです。」

人は一人ひとり顔の作りも考え方も異なるからこそ自分の感情や考えを言葉にして他の人に伝えることが大切なのです、と幼い頃から嫌という程繰り返されるのである。

同じ肌の色と同じ歴史や文化を共有してきた日本人は、とかくおもてなしであったり、空気を読むであったり、忖度するというように以心伝心を尊ぶ。

 

それ自体を否定するわけではないけれど、歴史や文化の異なる世界に住んできた人たちと意思疎通をする時はもちろんのこと、日本人同士でも価値観や考え方は一人ひとり異なり、それを埋めるためには言葉が必要であるということをもっともっと強調してよいのではないか。

 

スタートポイントが「同じ」から始まっているだけにほんの少しの違いを見つけるだけで大騒ぎしてしまう。

 

振り出しに戻る意義はそこにあるし、

 

異なる価値観や考え方を持つ人と理解し合うために言葉にする価値をもう一度しっかり噛み締めたい。

 

そう思った。