薬のリスク

 

目が痒くなり始めたのは今年の始めだったろうか。

 

少し早めの花粉症が今年は目に来ると思っていて、市販のアレルギー用目薬を差しては収まる痒みに特に問題を感じることはなかった。

 

様子が変わり始めたのは6月の終わり頃。

 

花粉症の季節は終わったはずなのに目が痒く感じられて知らず知らずのうちにこすって、目の周りが赤く腫れるようになった。こすりすぎてかすかに傷ついたところから炎症が酷くなり、近くの眼科を訪ねては薬を処方してもらい様子を見る。

 

忙しさと患部の回復もあって完治する前に通院をやめると夏休みを明けた頃から悪化し始めた。

 

しばらくぶりに訪ねた眼科では7月に処方した薬が効いたのかどうかがわからないので同じものを処方すると言われ、今度は1週間以内に必ず来てくださいと言われた。

 

処方された薬は、

 

バラシクロビル錠500mg 「わかもと」 5日分

ソビラックス眼軟膏3%

ガチフロ点眼液0.3%

 

立派な薬ではあったものの軟膏を目の周りに塗っても一向によくならない。むしろ症状は治るどころか悪化しているとさえ感じられた。痒みで寝ている間に掻いているのがよくないのもわかっていた。

 

あまりの痒さと目の周りの違和感、腫れのせいで1週間を待たずに同じ眼科を尋ねると、それまでとは違う先生がいて、状況を説明をすると、異なる処置をしましょうと、眼科処方の2種類の軟膏とフルオロメトロン0.1%点眼液を処方してくれた。

 

驚くことに、その新しい処方の薬を使うと、驚くほど短時間に症状が回復を始めた。

 

「薬のリスク」を感じた瞬間だ。

 

完治まではまだしばらく時間が必要だろうし、一気に完治まではいかないかもしれないけれど、焦ることなく、治療を続けたい。

 

ちょうど2年前に中尊寺で買ったお守りのことを思い出して、今更ながら神頼みさえした次第である。

 

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